社会福祉法人信和会
意見がすんなりと入ってきて、おっしゃることをしっかり実行すれば間違いないという安心感がものすごくあります。
事業内容について
外岡弁護士
早速ですが、信和会様の事業内容について教えてください。
杉田様
私ども信和会は、千葉県の外房地域、“チーバくん”で言うと背中辺りで高齢者分野を中心に活動している社会福祉法人になります。
外岡弁護士
高齢者分野と言いますと、例えばデイサービスや訪問などいろいろあると思いますが、主にどういった事業が中心でしょうか?
杉田様
高齢者認知症グループホームを中心に、デイサービス・訪問介護・訪問看護と、いろいろな事業を展開しております。
外岡弁護士
なるほど。こちらの事業は何年ほど続けていますか?
杉田様
2004年からなので、18年になります。
大切にしてきたことやこだわりについて
外岡弁護士
18年やってきた中で、大切にされていることやこだわりはありますか?
杉田様
はい。いろいろありますが、主に2点です。1つは“とにかくやってみる”こと、もう1つは“楽しく働く”ことです。とにかくやってみるというのは、地域や利用者様に対して良いことはとにかくやってみようと、そういうスタンスでよくスタッフに話をします。当然ただ闇雲にやるわけではなく、PDCAサイクルをしっかり回して、自分たちで考えて良いと思えたことはとにかくやってみようということです。楽しく働くについては、実際に自分たちが楽しく働いていなければ、利用者様も楽しくないよねということです。
外岡弁護士
なるほど、素晴らしいです。チャレンジ精神と楽しむ精神ということですね。具体的には今までどういったことをチャレンジしたのでしょうか?
杉田様
そうですね。カーテンを開けても良いでしょうか?
外岡弁護士
実はこちらの施設の隣にびっくりする光景が広がっていまして、私もお邪魔するたびにいつも楽しみなのですが、これは何でしょうか?
杉田様
フットサルコートです。少し大きな話をすると、日本サッカー協会が2030年にワールドカップベスト4に入ろうという目標を掲げているのですが、実際地方ですとサッカーの出来るスペースや環境がなかなかありません。私はこの施設がある茂原市出身なのですが、茂原市は残念ながら学生の頃からサッカーコートやサッカー場がなく、2022年の現在もあまり変わっていません。そういう中で子供たちにサッカーのできる環境を作ってあげたいと常日頃から思っていました。
文句を言っていても仕方がないので、無いなら自分たちで作って子供たちに微力ながら貢献しようと、房総ローヴァーズ木更津FCというサッカーチームと提携をし、昨年の3月にフットサルコートとこちらの施設をオープンしました。
文句を言っていても仕方がないので、無いなら自分たちで作って子供たちに微力ながら貢献しようと、房総ローヴァーズ木更津FCというサッカーチームと提携をし、昨年の3月にフットサルコートとこちらの施設をオープンしました。
外岡弁護士
凄いですね。フットサルコートと介護施設がドッキングしているのは珍しいと思うのですが、これは日本初なのでしょうか?
杉田様
サッカーコートやフットサルコートが隣接している福祉施設は、私が把握している限り全国で他に2か所あると聞いています。やはりサッカーどころの静岡に1つと、もう1つは近隣の市原市にあります。
外岡弁護士
こちらを入れて全国に3つしかないということで、やはり珍しいですね。
隣接させたフットサルコートの効果とは?
外岡弁護士
フットサルコートを作ってみて、どんな効果を感じましたか?
杉田様
フットサルコートを作った狙いは、『ファミリークラブあかね雲』の利用者とフットサルコートを使うお子様たちの交流です。現在コロナウイルスの影響でなかなか回数を重ねられませんが、高齢者の方々と触れ合うことで優しい気持ちが育まれると思っています。
1つエピソードがあるのですが、私が大学生時代に新宿駅での乗り換えで、階段を使うのを非常に苦労されているおばあさんがいました。新宿駅にはものすごい人がいて、ちょうど学生の帰宅時間でもあったのですが、誰も何も手伝いませんでした。皆知らん顔をしているのが今でも鮮明に映像として残っています。私はその時そのおばあさんを手伝ったのですが、私には親や祖父が医療や介護の業界にいたので、そもそも“人を助けよう”という気持ちが備わっていたのかなと思います。
やはりそういう気持ちを特に若い人たちには忘れて欲しくなくて、助け合いの精神は幼い頃から無意識に持っていて欲しいと思うので、幼いうちから高齢者と交流することでそういう精神が身に付いたらと思います。現在のお子様は、高齢者と触れ合う機会が減ってきていると思いますが、施設を利用することで良い機会になれたらと思います。まだまだこれからですが、こうしたことで微力ながら地域に貢献していきたいと思っています。
1つエピソードがあるのですが、私が大学生時代に新宿駅での乗り換えで、階段を使うのを非常に苦労されているおばあさんがいました。新宿駅にはものすごい人がいて、ちょうど学生の帰宅時間でもあったのですが、誰も何も手伝いませんでした。皆知らん顔をしているのが今でも鮮明に映像として残っています。私はその時そのおばあさんを手伝ったのですが、私には親や祖父が医療や介護の業界にいたので、そもそも“人を助けよう”という気持ちが備わっていたのかなと思います。
やはりそういう気持ちを特に若い人たちには忘れて欲しくなくて、助け合いの精神は幼い頃から無意識に持っていて欲しいと思うので、幼いうちから高齢者と交流することでそういう精神が身に付いたらと思います。現在のお子様は、高齢者と触れ合う機会が減ってきていると思いますが、施設を利用することで良い機会になれたらと思います。まだまだこれからですが、こうしたことで微力ながら地域に貢献していきたいと思っています。
外岡弁護士
若い方が高齢者と交流すると優しくなれるというのは、ご自身の実感からだったのですね。良い話です。そしてフットサルコートを隣に作ることで、若い方と高齢者が自然に交流できる場になるということですね、素晴らしいです。
外岡との出会いと第一印象
外岡弁護士
私との出会は、どういうきっかけでしたでしょうか?
杉田様
先生を知るきっかけは、近隣の社会福祉法人の事務長さんに紹介していただいたのですが、先生は覚えていらっしゃいますでしょうか? 初めてお会いしたのは、東京の町屋駅のマクドナルドでした。
外岡弁護士
遠い記憶ですが、少し思い出してきました。それで伺わせていただいて、お母様にお会いしたのが最初だったかなと。なるほど、そうでしたか。私の第一印象は何か覚えていらっしゃいますか?
杉田様
そうですね。硬くなくて、ものすごく気さくな方だというのはすごく覚えています。
外岡弁護士
恐れ入ります。
弁護士のイメージとその中で外岡を選んだ理由
外岡弁護士
弁護士というと、一般的にどんなイメージを持っていらっしゃいましたか?
杉田様
そうですね。なかなか私生活で弁護士の先生に接することがなかったので、やはりテレビの弁護士のイメージというか、よく喋る、人の話を聞かないイメージがありました。
外岡弁護士
論争するような、言い負かすイメージでしょうか?
杉田様
そうですかね。
外岡弁護士
そういった中で私の事務所と顧門契約をしていただきましたが、何が理由でしたでしょうか?
杉田様
やはり一番大きな理由は、介護に特化されているところでした。今まで仕事を通じて弁護士の先生とお話する機会は何度かありましたが、介護保険や施設の形態を理解されている方はなかなかいなくて、そういう先生に相談しても求める回答は貰えませんでした。今までの経験上ですが、外岡先生にご相談すればレスポンスは早いですし、期待する回答がしっかり返ってくるので、先生と契約させていただいて本当に良かったなと実感しております。
外岡弁護士
ありがとうございます。そう言っていただけると励みになります。お付き合いはもう何年になりますでしょうか?
杉田様
平成29年の5月からなので、ちょうど丸5年になります。
相談して良かったこと
外岡弁護士
先ほど『介護に特化』とおっしゃいましたが、私だからこそ訊けたことや、相談できたことは何かありますか?
杉田様
法人運営をしていると、本当に些細なことでトラブルがいくつも出てきて、「こんなこと弁護士の先生に相談していいのかな?」と思うことがよくあります。ですが外岡先生には、その辺りを本当気兼ねなく相談できるというか、「こんな相談をしても先生はしっかり答えてくれるだろう」という気がして、本当に何度も電話をしてしまいます。
外岡弁護士
いえいえ、いつでも電話してください。
杉田様
先生にはそういった安心感がものすごくあると思います。
外岡弁護士
ありがとうございます。
信和会様にとって外岡の存在とは
外岡弁護士
信和会様にとって、私はどのような存在と言えますか?
杉田様
私たち依頼者にとって、弁護士の先生に必要な要素は何かを考えたのですが、先ほど申し上げた“安心感がある”のは、ものすごく大事な要素だと思います。やはり弁護士の先生も人間なので、当然全知全能ではなく、話を聞いているとちょっと反発したくなることもあると思うのですが、先生のお話を聞いているとそういったことが一切なく、意見がすんなりと入ってきて、おっしゃることをしっかり実行すれば間違いないという安心感がものすごくあります。先生には人柄や優秀さ、そして傾聴力が備わっているので、それが安心感に繋がっているのだと思います。
外岡弁護士
過分なお言葉をありがとうございます。
介護現場の人員不足において、信和会様の人員確保について
外岡弁護士
世間一般では介護の現場で人手不足と言われていますが、こちらでは若い職員が結構いらっしゃいます。それは何故でしょうか?
杉田様
数年前から新卒採用を始めていまして、今年度、今年の4月も15名の新卒者が入職してくれます。中途採用だとどうしてもなかなか人が集まらないので、5年ほど前から思い切って本格的に新卒採用へ舵を切り、若手にも自分ごととして考えてもらい、人事に関することもしっかり任せて、私は基本的に報告を受けるだけの立場です。私どもの優秀なスタッフがしっかり採用活動をしてくれるおかげで、今は本当に若い子、20代が一番多いですが、しっかり法人運営ができています。
外岡弁護士
素晴らしいですね。若い方を獲得できるのは、信和会だからできるのか、介護のことをアピールできているからなのか、何がポイントになっていますか?
杉田様
そうですね。特徴があるのはすごく強みだと思います。私どもフットサルコートがあるというだけで、サッカーが好きな方は就職説明会を受けに来てくれますので、そういった強みをいかにブランディングし広報していくかが、やはり非常に大事ではないかと思います。
外岡弁護士
なるほど。本日はどうもありがとうございました。
ご協力いただきありがとうございました。