株式会社ファーストステージ
代表取締役 橋口貴良

ビルがたくさん立ち並ぶ、千葉幕張にオフィスを構えていらっしゃる「株式会社ファーストステージ様」にインタビューをさせていただきました。
Q 御社の事業内容について教えてください。
千葉県内各所で居宅介護支援事業、訪問介護事業、高齢者向けデイサービス事業、障碍児向けデイサービス事業、そして福祉用具のレンタル販売など、様々な在宅の総合福祉サービスを手掛けている会社です。現在は千葉県内で22か所の事業所がありますが、今後は千葉県内各市に1事業所ずつは事業展開していきたいと考えています。
在宅福祉について幅広くやってらっしゃるんですね。
Q 事業を設立された経緯を教えてください。
今から17年前にマンションの一室で、居宅介護支援事業、ケアマネージャーの業務からスタートしました。もともと、福祉をやるきっかけになったのは、両親からの「これからの高齢化社会に備えて、福祉の大学、福祉の仕事を目指したらどうか」というアドバイスでした。
両親は2人とも公務員なんですが、自分も公務員になると思って育ってきて、最後の最後に、反発心が芽生えたといいますか。公務員の対極にある経営者という立場で福祉の社会を作れるような人間になりたいと、大学を卒業する頃には思っていました。
卒業後は在宅福祉サービスの大手企業に勤めましたが、入職の時点で独立すると決めていえ、29歳の4月に独立しました。
いつかは自分でやるというビジョンを持たれていたんですね。
Q 大切にされていることやこだわりを教えてください。
やはり、スタッフがいてこその会社なので、スタッフ中心の理念経営をとても大切にしています。ファーストステージの目的は2つしかなくて、1つはスタッフの目標と目的の達成をサポートするということ。あとはスタッフの皆さんの御生涯支援会社になることです。これらの内容が書いてある経営方針書を作り、スタッフを中心とした、スタッフを大切にするという理念を持って経営しています。
そう思うようになったきっかけはありますか?
17年間経営していく中で、スタッフがいてはじめて、労働集約型のお仕事は成り立つことができると日々感じています。そのスタッフの目標や目的を達成することを大切にすれば、スタッフもお客様をより大切にするんですね。
スタッフの生涯支援会社になるためには、やはり利益が必要になってきます。どこを最初に改善しようかと考えたときに、スタッフを大切にするところからスタートすることが全てに繋がるんだなと感じています。
BCP というテーマで社内セミナーさせていただきありがとうございます。スタッフの皆さんが自身と家族の事を大事にするということを皆さんに言ってらっしゃったので、まさに橋口社長の考え方が皆さんに広まっている、共有されているということなんですね。
経営方針書の1番最初に「スタッフの生涯支援会社になる。目的や目標のサポートをする」と記載しており、朝礼では輪番制で読むようにしています。
素晴らしいですね!
Q 外岡弁護士との出会いのきっかけを教えてください。
先生がちょうど千葉県のケアマネージャーの協議会や研修に出て、講義をする機会が少しずつ増えてきている中で、うちのケアマネさん達が先生の講義を聞いていて、すごくあの先生は話がわかりやすいとか、そういった評判を僕も耳にしました。そこで是非お伺いしようと思いご連絡をさせていただいて、事務所の方に伺わせていただいた次第ですね。
そういった話をスタッフさんから聞いて、すぐに会いに行こうと決めていただいたんですか?
そうですね。すぐに決めました。うちのスタッフがそこまで絶賛するのはどんな先生なんだろうなとすごく気になり、ネットですぐ調べてご連絡しました。
光栄です。
Q 弁護士に対するイメージを教えてください。
単純に、「訴訟の代理人」ですね。訴訟があったときに、自分の代理人として動いていただくっていうイメージですよ。やっぱり大きな事故があったときや、相手から訴訟されたときに出てもらうという・・・。
Q 法律事務所おかげさまを選ばれた理由を教えてください。
当社は今、千葉県内で在宅の総合福祉サービスを掲げて、毎年1年に1サービス1営業所のペースで拡大しているわけなんですが、やはりそれに比例して訴訟自体はないものの、訴訟の前の、「保険を使う介護事故」や「お客様からのクレーム」、「スタッフの労働問題」が増加します。
また毎年介護保険法は変わりますし、そういった様々な課題や問題に対して、訴訟に発展したタイミングで代理人を探すのではなく、社内の課題を軽減し、トラブルを未然に防いでいただける、一緒に考えていただける先生を探していました。。
お会いさせていただいた時に、そういった先生なんだなとすごく感じまして顧問契約のお願いをいたしました。
ありがとうございます。
やはり裁判になってから対応するというよりも、予防に力を入れることはとても重要ですね。
そうですね。当社では訴訟になったことはまだ一度もないですが、世間では介護分野における訴訟は増えてきていると思います。やはり当社も規模を拡大していく中で、必ずそういったリスクに繋がってくると思います。
ありがとうございます。
Q 相談して良かったという事例があれば教えてください。
保険を使う介護事故や、言いがかり的なクレームですとか、やはりそういったことは数件、この2年の中でもあった思います。その中で先生にご相談させていただいていましたが、先生にお願いする前は、女性スタッフが多いこともあって言いがかり的なクレームや大きな事故があると管理部門もスタッフもテンション・意欲がものすごく下がってしまっていました。そしてそれを取り戻すのに多大な労力を割いていました。
先生と契約をさせていただいてから、課題があったときには、すぐに相談して、一緒にそれを解決できるということでスタッフの不安を払拭できています。やはりスタッフに安心して働いてもらえていることが一番良かった点だと思います。
ありがとうございます。スタッフのことを第一に考えて、不安や怖い思いをなるべく軽減してあげたいという思いが強いんですね。
Q 今後、外岡弁護士に期待するすることやご要望はありますか?
私達の関係で言うとこのままでいいかなと思っています。これから介護福祉業界の労働環境はもっと難しくなると思うんです。介護保険法がどんどん改定されたり、コロナの問題への対応も必要になります。そんな中で、外岡先生には介護福祉業界の企業の守り神になってくれたらいいなと思っています。
ありがとうございました。

弁護士外岡 潤
弁護士法人おかげさま 代表弁護士(第二東京弁護士会所属)
2003年東京大学法学部卒業後、2005年司法試験合格。大手渉外事務所勤務を経て2009年に法律事務所おかげさまを開設。開設当初より介護・福祉特化の「介護弁護士」として事業所の支援を実施。2022年に弁護士法人おかげさまを設立。
ホームヘルパー2級、視覚ガイドヘルパー、保育士、レクリエーション検定2級の資格を保有。