株式会社めいとケア
千葉晴久 様

株式会社めいとケア

今回は、顧問先の株式会社めいとケア様にお邪魔し、千葉晴久様にお話を伺いました。

Q 事業内容について

めいとケア様の事業内容について教えていただけますでしょうか?

弊社は老人ホームの運営を中心に、住宅型有料老人ホーム、介護付き有料老人ホーム、グループホーム、居宅支援事業所、訪問介護事業所、訪問看護などを展開しています。千葉県柏では、資格取得のためのセミナーも行っています。現在、老人ホームは40カ所で運営しており、約1200人の入居者がいらっしゃいます。これが概要です。

千葉様御自身は介護の業界にどれだけかかわっていらっしゃるのでしょうか?

介護保険法が始まったのは平成12年ですが、私の知人が老人ホームを始めるということで、営業として加わりました。それから23年弱、ずっと老人ホームの営業をやっています。

どういったことに気をつけて営業の仕事をされていますか?

基本的には、入居希望者の人生の最後をお預かりすることに誇りを持ち、元気に暮らしていただけるよう心がけています。民間の介護施設なので介護保険収入で運営していますが、スタッフは、介護度が下がり自立した生活を目指して日々努力しています。福祉の仕事の原点を大切にしています。

Q 理念と目指すもの

心構えということがすごく大事になってくるのですね。

そうですね、福祉は幸せという意味です。
多くの方が自宅に最後までいたいという思いがありますが、それが難しいこともあります。我々はご家族に代わることはできませんが、できる限りのことをして安心して住めるホームを目指しています。課題は多いですが。

御社が一番大切にされていることを教えてください。

介護が必要な方が入居されるので、環境が変わると、先のことはわかりません。ですから、めいとケアでは以前の生活にできるだけ近づけるような介護を日々努力しています。

例えばどういったことがあげられますか?

そうですね、例えば住宅型有料老人ホームでは、デイサービスに通っていただきます。リハビリに特化したデイサービスや、施設内でのおしぼり巻きなど、できる限り機能回復を目指した活動をしてもらっています。
そうですね、例えば住宅型有料老人ホームでは、デイサービスに通っていただきます。リハビリに特化したデイサービスや、施設内でのおしぼり巻きなど、できる限り機能回復を目指した活動をしてもらっています。

なるほど、少しでも活動をしていただくという事が大事なんですね。

Q 外岡との出会い

私との出会いはどういうきっかけでしたか?

もう10年以上前ですね。弊社で東京の巣鴨で初任者研修(以前のヘルパー2級)をやっていた時、外岡弁護士が受講者として来られたのが最初のきっかけです。
その後、先生が介護専門の弁護士と知り、スタッフが講習や講演に参加しました。それで、弊社の運営に欠かせない方だと感じ、今でも顧問弁護士としてお願いしています。

Q 弁護士のイメージ

弁護士というと、どういう印象がありますか?

弁護士って普通の人には、刑事事件で逮捕された容疑者を裁判で守るとか、民事訴訟で代理人として交渉するというイメージがありますよね。一般の方にとっては、近づきがたい存在だと思います。

今まで弁護士に相談や対応を求めることはありましたか?

外岡弁護士には大変お世話になっています。
施設の入居者が1000人を超えると毎日のように問題が起きます。財産の問題や施設内での怪我が不可抗力かどうかなど、法律的に検証が必要な時に先生の意見を聞き、それを家族に説明します。また、外部事業所との契約書も先生にチェックしてもらいます。
介護保険法はどんどん変わり、複雑になっています。役人が作るものなので、実態とかけ離れていることもあり、どこまでが本音でどこまでが建前なのかもわかりにくいです。
そういう時は先生に相談し、他の事業所の状況も聞きながら判断しています。頻度としては週に2、3回電話やメールでやり取りしています。めいとケアにとって欠かせない存在です。

いろいろ義務があって「あれしなさい、これしなさい」と言われますが、本当に完璧にはできませんし、どこまで求められているのかもわかりにくいです。
そういう現場の悩みを全国の方に知っていただくために、このユーチューブチャンネルを始めました。ぜひチャンネル登録をお願いします。

登録しました(笑)。
最近はコロナの件で、厚生労働省からいろいろ指針が出ています。感染者が増えた時に施設を封鎖して面会や外出を禁止するのは、どこでもやっていることだと思います。
ただ、入居者やご家族から「人権の問題ではないか」とご立腹されることもあります。外岡弁護士に相談したところ、施設には管理権があるとご指示いただき、それを入居者やご家族に説明しています。最近の例では、こういった対応がありました。

施設も意地悪をしているわけではなく、万が一を考えると調整が難しいですよね。

Q 今後に期待すること

これから組織として介護福祉の現場をサポートしたいと考えていますが、どんなことを期待されていますか?

福祉の仕事はこれからどんどん増えていきます。
高齢化社会で、今の60代70代の方が10年20年後には介護が必要になります。私どもの施設もたくさん必要になりますが、その時に法律上の問題も出てきます。
特に認知症のお年寄りの財産を守ることや、マイナンバーカードの問題などがあります。認知症の方はカードを作れなかったり、忘れてしまったりします。こういった問題について、法律と現場の間に入って指示をいただく機会が増えると思いますので、これからもよろしくお願いしたいです。

株式会社めいとケアの千葉晴久様にお話を伺いました。
どうもありがとうございました。

ご協力いただきありがとうございました。

担当弁護士
代表弁護士 外岡潤

弁護士外岡 潤そとおか じゅん

弁護士法人おかげさま 代表弁護士(第二東京弁護士会所属)

2003年東京大学法学部卒業後、2005年司法試験合格。大手渉外事務所勤務を経て2009年に法律事務所おかげさまを開設。開設当初より介護・福祉特化の「介護弁護士」として事業所の支援を実施。2022年に弁護士法人おかげさまを設立。

ホームヘルパー2級、視覚ガイドヘルパー、保育士、レクリエーション検定2級の資格を保有。

PATE TOP