
第二東京弁護士会所属
経歴
2003年 東京大学法学部卒業
2005年 司法試験合格
2007年 大手渉外事務所 入所
2009年 法律事務所おかげさま 開設
2022年 弁護士法人おかげさま 設立
保有資格
ホームヘルパー 2級
視覚ガイドヘルパー
保育士
レクリエーション検定 2級

Interview
外岡弁護士インタビュー

いえ、実ははじめから介護・福祉の業界に関心があったわけでは無かったのです。私が司法試験に合格して弁護士になった時は、いわゆる渉外事務所で仕事をしていました。弁護士になりたてで、さまざまな仕事を経験させて頂きましたが、「この道でやっていきたい」と強く思えるようなものには出会えず、悶々と日々を過ごしていました。そんな中で、たまたま実家にいた際に、母が友人から借りて読んでいた漫画「ヘルプマン!」が置いてあったので読んだのです。「ヘルプマン!」は介護・福祉施設での日常を描いた漫画なのですが、介護・福祉業界のことを知るきっかけになって、そこに興味を持ちました。


介護・福祉の現場にある「調和の空気」ですね。介護・福祉施設は、ご利用者の生活を支える大切な機能ですが、感謝、思い遣り、気遣い、労り、協調に溢れた世界で、自分としては驚きと発見ばかりでした。人の生活、人生に密着する仕事ですので、やはりご利用者と職員の関係性は重要で、職員同士の関係性も重要です。その結果、利用する人にとっても働く人にとっても良い空気ができるわけですが、密着している
反面、やはりトラブルが多いのですよね。
関与者が大勢いて、ご利用者は健康に何らかのハンデを負っている方もいらっしゃり、トラブルの種類も物凄く多くなるのです。それに対して、弁護士として関わっていきたいなと思いました。それで、当時勤務していた法律事務所を退職して、弁護士法人おかげさまを開設しました。


「ヘルプマン!」作者のくさか先生に描いていただいたイラスト
(右が和服を着た外岡、左が主人公)

そうなんです。そういう性格でして、「これだ!」と思ったら、居ても立っても居られなくて一気に突き進むタイプなのです(笑)


いやいや、実はそうではないのですよ。大学時代は特に将来のことを考えて勉強していたわけではなかったのです。就職活動が始まる時期になって、友人たちは一般企業への就職や公務員の道へ進もうとしていましたが、自分自身はどこかに就職したり、組織に入ることのイメージができなくて。その時に士業として一本立ちした方が良いのではないかと思った時に弁護士という道を見つけたのです。学部も法学部でしたから。


おかげさまで開設以来ここまでやってこられましたが、開設当初はもちろん仕事は無いですし、そもそも私自身に介護・福祉の知識や経験値が無かったのでヘルパー2級を取得するための学校に通い勉強しました。介護・福祉施設にも実習に行き、現場のリアルを体験しました。そこでたまたま出会った介護施設の方と交流する中で、施設を運営する法人の経営者と繋がる機会をいただき、少しずつ介護・福祉現場のトラブル対応などのご依頼を頂戴するようになったのです。それで少しずつ介護・福祉業界の方々に知っていただけるようになり、今に至ります。


ヘルパー2級取得のために学校に通っていた時の写真

こういう恰好ですね!
それは介護施設でのボランティアで手品を披露しているところです。学生時代、手品サークルに所属しておりましたので、素人芸ですが、ご利用者の方に楽しんでいただくために時々披露させていただきております。手品と日舞、腹話術の芸があります。


施設で和服を着て腹話術を披露しているときの様子

期待大ですね!
武田さんは企業法務、事業承継、M&Aなど経営要素の強い分野を得意とされている弁護士なので、私とは異なった得意分野を持っています。昨今の介護・福祉業界では、経営面の課題を抱える経営者も多く、事業再編、事業承継の問題も出てきているため、武田さんの経験値が大いに活かされると思っています。武田さんのお力も加われば、顧問先様や今後当事務所が関わることになる法人様に対してより良いサポートをご提供できると思っています。心強い味方ができて嬉しいですよ!



休日は家族との時間に充てていますね。子どもたちが大きくなると学校や部活、習い事で忙しくなり、家族が揃う時間というのが減るような気がしていて。なので、休日は出来るだけ家族と出かけたり、一緒に遊んだりするなどして過ごしています。
この仕事が楽しすぎてしまい、放っておくとずっと仕事をするようなタイプです。息抜き、リフレッシュするためにも、やはり家族と過ごすというのは大事だなと思っています。


弁護士おかげさまの考えや仕事に共感していただける弁護士の方と出会い、地方で弁護士法人おかげさまを運営してくださる方が増えると良いなと思っております。
介護・福祉業界におけるトラブルは、全国どこでも発生しているので、仲間を増やしてサポートしていければと思っております。
育児や介護をしながら弁護士として働かなくてはいけないという方もいらっしゃいますし、働き方を自分でコントロールしたいと思う方もいらっしゃいます。そういう方が弁護士法人おかげさまを上手く活用しつつ、弁護士として介護・福祉分野を支える力になっていただければ、介護・福祉業界にとっても、その働く方にとっても、弁護士法人おかげさまにとっても良い未来になると思っています。
