お客様の声 湖山・医療福祉グループ

視点がお客様(ご利用者)中心だったので、「うちの法人の弁護士なのに、どっちの弁護士なんだ。」と、心配でした(笑)

湖山・医療福祉グループ
会長 湖山泰成 様

湖山・医療福祉グループは、全国200か所に拠点を持ち、28法人、1万人以上の職員を擁する国内最大規模のグループです。
会長の湖山様にインタビューさせて頂きました。


―御社について教えてください。

湖山グループは、今から35年くらい前に銀座の77床の救急病院から始まりました。
ただ銀座でこの規模では経営が大変難しくて、経営的には一回破綻しまして。
当時副院長だった父が再建しなければいけなくなった。
ただ経営は全く分かりませんので、銀行マンだった私が当時28歳で経営を担当して。
借金して病院を開設して、私が経営者、父が院長をして。
いい時代だったから親子で頑張って、何とか続けていきました。

それでも将来を考えると銀座では土地が高くて経営が難しいので、建て直して経営がいいときに、早めに病棟をやめて、人間ドックセンターにしました。
都内最小の救急病院から、最大規模の民間病院に自ら変わったのです。
当初から時代に合わせて、自らを変えていく。こういう選択をしてきました。
ですから経営的なことでいうと「自ら進化させるDNA。」これが私共の経営のコンセプトです。


―どのようにして全国に展開していかれたのですか。

当時、町づくりの一環で全国の過疎地域に道の駅ができてきました。
そのうち地方のリゾートが崩壊して、人口も減って仕事が無い地域が増えていった。私は全国を回り実態を見ました。
そういったエリアは教育機関も高校ぐらいまでしかない、就職先も役場くらいしかない。
そういった地域の高齢者医療・介護というものは、リゾートがなくなった後に残る、安定した生活サービス産業なんだと、私は考えまして。

産業としてその町に根付いて、雇用が生まれ町の若者が給料をもらって、医療介護の法人が町に税金を落とすと。
「そういうサイクルでやっていくのがいいと思いますよ」と提案し実行していった。
道の駅の隣につくるのもいいと思いますよ、ということで町長から土地を紹介してもらって、人口2万人以下の小さな、特に産業の無いエリアに医療機関や施設を作っていきました。当時としてはまだ他にやり手がいなかった。
今は全国で8000床、28法人。
職員も1万人を超え、毎年500人以上採用しています。
ですから元々は、地域の雇用促進事業として始まったんです。


―介護とは、どのようなものというご認識ですか。

介護は地域文化だから、世界進出するとか、そういうものではないと思っているんですよ。
医療は「科学」ですけど介護は「文化」ですから。
その土地その土地の文化を知らないと介護はできない。
食事でいえばうちには栄養士が沢山いて、地産地消でやっていく。

でも、例えば中国の方がこれから高齢者介護を始めたいというのであれば、日本に学びに来るのであれば、手弁当で教えましょう。
ということで上海に6000坪600室の大規模施設を作りました。
設計は日本の方でやって、機械も日本の機械。現地で働く職員も100人採用して、1年間日本で介護の技術を学んで。
日本式の良いところを学んで、その上で日本とはまた違った、日本より進んだ介護施設を創ってほしい。
採用して資格を取らせて…そういった形での文化交流です。

これが、湖山グループの経営の在り方です。
収益性を高めるとか上場するとか、そういう力は私にはありませんので。
うちの方は、施設はそれぞれ全部違って、地域の温泉みたいにですね、設計から何から違うんです。
設計は私はやっておりませんで、その土地の職員が屋根はこうしたい、部屋はこうしたいという希望を出して、インテリアまで手掛ける。
一つとして同じものはないんです。


―その地域を大事にしながら、地域に任せるスタンスなのですね。

施設というものは全部同じにすると進歩しない、遅れると思っているんです。大手のチェーンみたいに、いっとき利益を高めるために介護サービスを続けていくと、時代に取り残されてしまう。
国はいつでも、新しい、安い費用で厚い介護ができるところを求めているじゃないですか。
ですから私は常に、その土地の若者たちと最新鋭な日本の実験的な施設を作る。
それで赤字にならず、職員たちはやる気になり、給料をもらえる。

最近、新設の特養で新卒の施設長が三人出たんです。嬉しいことです。
新卒採用と、3年かけて施設長まで取らせる。職員の教育に力を入れています。
ですから「給料もらって資格が取れるのは、防衛大学とうちだけだ」と(笑)。


―これから介護業界はどうなっていくと思われますか。

高齢者は増えても、それ以上の過当競争で、皆経営は難しくなる。最近は特養も待機利用者が減ってきて。異業種の大手等もどんどん参入してきています。
施設をつくっても、利用者からすれば毎月のお金の問題で入るに入れない。
そういう状況の中でどうしたらいいのか。正しい回答は無い訳です。
全国の職員の生活を守る、給料を出し続ける、そのために私は経営をしていますので。

私にとってお客様はご利用者・お年寄りじゃないんです。
私の経営のお客様は職員なんです。
介護をしている人たちを尊敬していますし、その人たちがやりたいということを素直にやらせてあげて、その上で破綻しない。そのために私は経営しています。


―本当に職員のために経営をされているのですね。

医療でいえば、いい医者の、いい医療を破綻させないための経営。
それが大事です。

―外岡弁護士との出会いはどのようなきっかけでしたか?

江東区に母子支援施設がありまして、最初はボランティアで子供たちのためにショーをやってもらったんです。
弁護士先生と知りませんでしたが、見てると、やってる芸が下手くそなんですよ。
最初わざとなんだろうと思っていたら、本人は真剣なんです。

聞いたら若手の弁護士先生で、「最近介護関係の事務所を開業した。」と。
「これは放っておくと、必ず倒産する」と。
若い弁護士は経営が行き詰まると、突然証券会社とか、儲かる方向に行ってしまう。
ですから「これは絶対に支えなきゃならん」と。
「芸は身を助ける」というけどこの芸ではダメだし(笑)

顧問料は高くはないけど、「実はボランティア、ということで最初は各施設を回って、職員の話を聞いてくれ」と、まず顧問にさせてくださいというきっかけでした。
ところが最近はあれよあれよという間にこれほど有名になられて、本も書かれるとは思っていませんでした。


―いつ頃だったのですか。

先生が独立なさって一年位でしたかね。まだ20代だったと思いますよ。


―ではその頃は、芸もあまり上手くなく…

最近見たとき芸がうまくなっていたので、「仕事が無いのかな」と(笑)


―どのような関わり方をされていますか?

他にも勿論弁護士はいるんですよ。
でも外岡先生はそういうタイプじゃなくて。

裁判を担当するよりは職員研修みたいなこととか、そういった関わり方で。
先生のセミナーにうちの職員が参加したり、本を出されたら出版記念パーティーをしたり。

普段から、私を通さないで、現場の職員から相談に応じて頂きたいということで、むしろそういうカウンセラー的な在り方で関わって頂いて。
何かあれば施設の者が直接相談できる体制になっています。
うちには色んな施設があるから、自由に行って自由に話をすることで先生に学んで欲しいというのもあった。


―職員の方の反応はいかがでしたか。普段、弁護士と話せることって無いと思うので…

弁護士と思わなかったんじゃないかな。
気さくな方ですよね。普通の弁護士じゃないですから。


―先生のどんなお話が印象に残っていますか?

全て視点がお客様(ご利用者)中心だったので、「うちの法人の弁護士なのに、どっちの弁護士なんだ。」と、心配でした(笑)

でも先生の良いところは、基本的にはご利用者様のためなんだけれど、だんだん施設の方も可哀そうということが分かってこられて。
中にはわがままなご家族もいる。施設も一生懸命やっているけど事故は起きる。

「法人が悪で、ご老人が全て正しい」というのは必ずしもそうではなくて、「施設側が可哀そうだ、施設の側も守らなくちゃいけないな。」と。
良き施設は守ってあげないと、ということに最近気づかれて、バランスを取ろうとなさっていますよね。


―人柄としてはいかがですか。

先生は本当にピュアで。マスコミでも有名になられたから、これからは政治家になられたりコメンテーターになられたりとか。
若いんだし、介護のことこれだけご存知なので、例えば議員になられて、現場のことを知っておられる方としてテレビのコメンテーターとかになって実態を伝えて欲しいと思いますね。

僕はね、施設が可哀そうなんですよ。
一生懸命介護していても事故は起きる。
そうすると何でも「施設が悪い、職員が悪い」となってしまう。

例えば最近モンスターペアレントですとか、全て学校の責任になってしまう。
それに近い状況が医療介護の場面で起きている。

施設側に非があることもあることはありますけれども、やはり施設と利用者の間に共同の信頼関係がないと、できない仕事ですよね。
100パーセント施設側が責任を取れと、そういうことは現実的じゃないと思うんですね。

例えば認知症の方が外に出て鉄道事故に遭った事件がありましたよね。
施設で事件になれば、莫大な請求が来るんですよ。
そういうことになるともう、認知症の人は受け入れられないと。
昔のようにドアに鍵を掛けたり、結局そういうことになってしまいますよね。

法律も、実態からかけ離れたところで都合のいい理屈だけで裁判しようとしている。
今の法律をいい方向に変えないといけない。
協会とか業界全体が情報を発信していかないと、良くならない。悪徳業者が栄えて善良な事業所が潰れていくことを心配しています。
正義の弁護士として、今後に期待しています。


―他の法人様に向けて外岡弁護士の推薦メッセージをお願いします。

全国の病院の先生、老人ホームの施設長さん、外岡先生、お買い得です。

多分昔と比べて顧問料上がってないと思いますから。
その分どこかで支援していかないと(笑)


―有難う御座いました。

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